〜腸と脳は「おともだち」〜
暑い日は、アイスや冷たいお茶が美味しいですね。でも、冷たいものをたくさんとると、腸がびっくりして疲れてしまうことがあります。
腸は、食べたものを消化したり、免疫を守ったり、脳と連絡をとったりする大事な器官です。最近の研究では、「腸は第二の脳」とも呼ばれ、気分や集中力にも関わっていることがわかってきました(Mayer EA, 2011, Gut-brain axis)。
冷たい飲食物をとりすぎると、腸の血流が減り、下痢や便秘、食欲不振などの不調が起きることがあります。特に高齢者はその影響を受けやすく、薬の吸収にも影響することがあるため注意が必要です【高齢者の医薬品適正使用の指針(厚労省, 2018)】。
腸と脳はこんなに仲良し
腸から「幸せホルモン」セロトニンの約90%が作られます。
腸の不調は、イライラ・不安・うつ気分にもつながることがあります。
腸内環境が整うと、睡眠や集中力が改善することもわかっています【睡眠ガイド2023】。
今日からできる“腸にやさしい習慣”
冷たい飲み物は1〜2杯までにして、常温〜温かい飲み物を増やす。
ヨーグルトや納豆などの発酵食品、食物繊維の多い野菜をとる。
夜は湯船にゆっくり浸かって内臓もリラックスさせましょう。
管理薬剤師 南からの一言
こまめな水分補給と休息を怠らず、どうぞみなさまご自愛ください‼