黄砂の影響かもしれません
春も後半に入ると、「花粉のピークは過ぎたはずなのに、まだ鼻水や鼻づまりがつらい」と感じる方が少なくありません。
実はこの時期、花粉だけでなく黄砂の影響が関係していることがあります[1][2]。
黄砂は、遠く大陸の乾燥地帯から飛んでくる細かな粒子です。日本でも春を中心に観測されており、日によっては鼻やのど、目に刺激を感じる原因になることがあります[1][2]。
黄砂で起こりやすい症状
黄砂が多い日には、次のような症状が出たり、強くなったりすることがあります。
- 鼻水
- 鼻づまり
- くしゃみ
- のどのイガイガ
- せき
- 目のかゆみ
もともと花粉症やアレルギー性鼻炎、ぜんそくがある方は、特に影響を受けやすいことがあります[2][6]。
最近では、黄砂やPM2.5が、花粉とは別に花粉症症状を悪化させる可能性も報告されています[3]。
そのため、「花粉は少なくなったのに、なぜかまだつらい」というときは、黄砂などの影響も考えられます。
花粉と黄砂はどう違うの?
花粉は植物由来のアレルゲンですが、黄砂は土や鉱物の細かな粒子です[2][4]。
原因そのものは違いますが、どちらも鼻やのど、目を刺激するため、症状が似て見えることがあります。
つまり春の不調は、
花粉だけでなく、黄砂やPM2.5、乾燥、気温差などが重なっている
場合もある、ということです。
日常生活でできる対策
黄砂が気になる日は、まずできるだけ体の中に入れないことが大切です[5][7]。
1.黄砂情報を確認する
気象庁では黄砂の予測情報が公開されています[1]。
黄砂が多い日は、長時間の外出や屋外での活動を少し控えるのも一つの方法です。
2.外出時はマスクをつける
不織布マスクは、黄砂や花粉の吸い込みを減らす助けになります[5][7]。
3.帰宅後は顔を洗い、うがいをする
顔や髪、衣類についた粒子をそのまま室内に持ち込まないことが大切です[7][8]。
4.洗濯物や布団の外干しを控える
黄砂が多い日は、洗濯物や寝具にも粒子がつきやすくなります。
5.窓の開けっぱなしに注意する
換気は大切ですが、黄砂が多い日は短時間にするなど工夫すると安心です。
こんなときは早めにご相談ください
黄砂による症状は軽いことも多いですが、次のような場合は注意が必要です。
- せきが続く
- 息苦しさがある
- ぜんそく症状が悪化している
- 鼻づまりが強くて眠れない
- 市販薬や普段のお薬で改善しない
- 発熱や強いだるさがある
こうした場合は、無理せず医療機関への受診をご検討ください[2][6]。
お薬のことは薬局でもご相談ください
春の鼻症状は、必ずしも「花粉だけ」とは限りません。
黄砂の影響が重なることで、いつもより症状が長引いたり、つらく感じたりすることがあります。
- 花粉の薬をこのまま続けていいのか
- 市販薬を使ってよいか
- 受診した方がよいか
- 黄砂の日の過ごし方を知りたい
そんなときは、どうぞお気軽に薬局でご相談ください。
症状や生活に合わせて、一緒に対策を考えていきましょう。
参考文献
- 気象庁. 黄砂情報提供ホームページ.
- 環境省. 黄砂とその健康影響について/黄砂とその健康影響に関する調査研究.
- Nagino K, et al. Association between yellow dust, PM2.5, and hay fever: A large-scale crowdsourced observational study using the AllerSearch smartphone application. PubMed, 2025.
- 厚生労働省. アレルギー性鼻炎・花粉症.
- 環境省. 黄砂の飛来とその影響.
- Hashizume M, et al. Health Effects of Asian Dust: A Systematic Review and Meta-Analysis. Int J Environ Res Public Health. 2020.
- 厚生労働省. はじめに ~花粉症の疫学と治療そしてセルフケア.
- 厚生労働省. 花粉症対策 Q&A.
